こちらに Travis CI、Circle CI、Appveyor の場合がまとまっていますが、この記事では私が利用している CI サービスすべてをまとめたいと思います。
[ci skip] vs [skip ci]
CI サービスでスキップするためのコミットコメントの定番が [ci skip] と [skip ci] です。どちらにも対応しているサービスもあれば、片方だけだったり、これに加えて独自のメッセージに対応していたりします。iutest では全部で10以上のサービスを利用しているので、すべてのサービスで共通して使えるコメントでないと困るので今回のまとめに至りました。
また、特定のサービスだけスキップしたいなどの要求もあるかもしれないので、そういった場合にも役立つまとめになっているかと思います。
前置きはこれくらいにして、まとめを見ていきましょう。
まとめ
サービス | [ci skip] | [skip ci] | その他 | ユーザー定義 |
---|---|---|---|---|
Travis CI | ○ | ○ | ||
Circle CI | ○ | ○ | ||
AppVeyor | ○ | ○ | [skip appveyor] | ○ |
wercker | ○ | ○ | ||
Shippable | ○ | ○ | ||
Codeship | ○ | ○ | --skip-ci,--ci-skip | |
Semaphore | ○ | ○ | ||
Codefresh | ○ | |||
Bitrise | ○ | ○ | ||
Scrutinizer | ○ | ○ | [skip Scrutinizer] | |
Rocro(INSPECODE) |
以前は、[ci skip] 派と [skip ci] 派が分かれていたのですが、
現在は [ci skip]/[skip ci] どちらも使える派が主流のようです。
Rocro はスキップできないみたいですね。
ユーザー定義も可能な AppVeyor
AppVeyor ではユーザーが任意のスキップコメントをつけることもできます。https://www.appveyor.com/docs/how-to/filtering-commits/#skip-commits
やり方は appveyor.yml に以下を追加するだけです。
skip_commits: message: /\[no appveyor\]/
これを設定しておけば、AppVeyor だけスキップするような使い方ができます。
自分ですべて設定する Codefresh
https://docs.codefresh.io/docs/build-1Codefresh にはデフォルトでスキップコメント機能はついていませんでした。
ただ、上記リンクのようにコンディションに書けば対応が可能でした。
steps: BuildingDockerImage: title: Building Docker Image type: build image_name: srzzumix/ciskip working_directory: ./ dockerfile: content: |- FROM ubuntu:latest COPY . /usr/src/myapp WORKDIR /usr/src/myapp tag: '${{CF_BRANCH_TAG_NORMALIZED}}' when: condition: all: noSkipCiInCommitMessage: | includes(lower("${{CF_COMMIT_MESSAGE}}"), "[ci skip]") == false && includes(lower("${{CF_COMMIT_MESSAGE}}"), "[skip ci]") == false
注意が必要なのは、スキップ設定はすべてのステップに記述しないといけない点です。
(前のステップがスキップされても、後続のステップはスキップされないです。前のステップに依存しているとビルドが失敗します。)
また、スキップしたと言ってもビルド回数はカウントアップされます。。。(フリーアカウントの場合ビルド回数制限があるので気をつけましょう)
Only the head/last commit message is checked!
Bitrise のドキュメントに以下の注意書きがありました。Only the head/last commit message is checked!
If you push more than one commit, only the last ("head") commit's message will be checked for the skip ci pattern!
http://devcenter.bitrise.io/tips-and-tricks/skip-a-build/If you push more than one commit, only the last ("head") commit's message will be checked for the skip ci pattern!
複数のコミットをまとめて push した場合、コメントは最後のコミットのものしかチェックしないようです。つまり、途中のコミットにスキップコメントを入れてもスキップされないということです。
他のサービスではどうなのか調べてみたところ、(Travis CI を除く)他のサービスも同様の挙動をしてました。
Travis CI は全部にスキップコメントが必要
Travis CI は push したときの head だけでなく、commit 毎にビルドが実行されるようなので、全部のコミットにスキップメッセージを入れないとイケナイようです。「Auto cancel branch builds」設定ができるようになりましたが、これは新しいビルドがキューイングされたらキャンセルする機能です。
スキップコメントの commit はキューイングされないため自動キャンセルもされません。
なので、Travis CI を使う場合は [ci skip] をスキップしたいコミットにつける必要があります。
Travis CI は、スキップしたいコミットに [ci skip] をつける。
それ以外は、スキップしたいコミットを含む push を行う場合は head のコミットに [ci skip] をつける。
ということになるので、Travis CI の方が直感的かもしれませんね。
最後に
今回調べたことは、こちらのリポジトリで検証・記録として見ることができます。https://github.com/srz-zumix/ci-skip
他に試して欲しい CI サービスなどありましたら、連絡もしくは PR ください。
では。
0 件のコメント:
コメントを投稿