2011年11月26日土曜日

Google Test を使ってみる - その1

まず、はじめに断っておきますが、
私自身テストを書くようになったのは最近の話で、テストの書き方・やり方に関しては素人です。

ただ、あとからヒーヒー言ってバグを直すのは嫌なので、
事前にテストを書いて防げたらという思いでやり始めました。
その甲斐あってか、今の会社にいるわけですが、
そこで google test(以下、gtest) なるものを使い始めたので、簡単に紹介したいと思います。

※ Google Test 関係の記事一覧はこちら
ダウンロードからリンクまで
gtest をダウンロードして使える状態にします。

  1. ダウンロード
    以下のリンクから、gtest-1.6.0.zip をダウンロードします。
    http://code.google.com/p/googletest/
  2. 展開
    お好きなディレクトリに解凍します。解凍したパスを GTEST_ROOT とします。
  3. ビルド
    gtest を使うためには、ライブラリをビルドする必要があります。
    いくつかビルドファイルが用意されていますが、ここでは CMake と MSBuild を使います。

    以下の内容をバッチファイルとして GTEST_ROOT に保存し、実行するだけでビルドできます。(cmake 必須)
    @echo off
    
    cd msvc
    if not exist vc2008 mkdir vc2008
    cd vc2008
    
    rem cmake
    cmake -G "Visual Studio 9 2008" ../../
    rem MD の場合は、こっち
    rem cmake -G "Visual Studio 9 2008" -Dgtest_force_shared_crt=ON ../../
    if errorlevel 1 goto error
    
    rem msbuild へのパスを通す
    if exist "%VS90COMNTOOLS%" (
     call "%VS90COMNTOOLS%\vsvars32.bat"
    ) else SET PATH=%WINDIR%\Microsoft.NET\Framework\v3.5;%PATH%
    
    rem Debug ビルド
    msbuild /p:Configuration=Debug /p:Platform=Win32 /t:Build gtest.sln
    if errorlevel 1 goto error
    rem Release ビルド
    msbuild /p:Configuration=Release /p:Platform=Win32 /t:Build gtest.sln
    if errorlevel 1 goto error
    
    goto end
    
    :error
    pause
    
    :end
    
    
  4. リンク
    GTEST_ROOT/include をインクルードパスに追加。
    3. で作成したライブラリをリンクさせる。
    (Visual Studio の場合、 #pragma comment(lib, "gtest.lib") など。)

テストコードを書く
次に、テストコードを書きます。
必要なのは gtest/gtest.h のインクルードと、作成した gtest.lib のリンクだけです。

// gtest を使うために必要なヘッダー
#include <gtest/gtest.h>

// gtest.lib をリンク
#pragma comment (lib, "gtest.lib")

int main(int argc, char **argv)
{
    // gtest の初期化
    ::testing::InitGoogleTest(&argc, argv);
    return RUN_ALL_TESTS();    // gtest の実行
}

int Factorial(int n)
{
    if( n <= 1 ) return 1;
    return n * Factorial(n-1);
}
// test 内容
TEST(Foo, Factorial)
{
    ASSERT_EQ(1, Factorial(1));
    ASSERT_EQ(2, Factorial(2));
    ASSERT_EQ(6, Factorial(3));
    ASSERT_EQ(40320, Factorial(8));
}

main 関数で、gtest の初期化とテストの実行を呼び出しています。

テスト自体の作成はマクロを使用します。
TEST(テストケース名, テスト名)
でテストを登録、以降にテスト内容を書きます。

あとは、必要なテストを追加していくだけ。
非常に簡単です。

ドキュメント
実は、日本語訳されたドキュメントがあります。http://opencv.jp/googletestdocs/
ブログでは事細かく説明するつもりはないので、こちらを読んでいただければと思います。

2011年11月21日月曜日

テストを担当している

就職作品の目玉に自作テストフレームワークなんかを提出したためか、
テストの面倒をしてたりします。

今、仕事で使っているのは google test と社内フレームワーク。
会社に入ってから google test を知ったのですが、とても便利ですね。コレ。
google test を書いて、その結果を Jenkins で集計して、メール通知してって感じで使ってます。


まぁ、google test の話は今回はどうでもよくて、(いずれします)


google test を組み込むにはライブラリリンクが必要なんですが、
 メンドクサイなー と個人的には思っていました。
そこで、 #include するだけで使えるフレームワークを自作することにしました。

現在の開発状況は 80% くらいってとこです。
そのうち公開できたらな~と思ってます。

2011年11月20日日曜日

Visual Studio のステップインで特定の関数だけステップインしない方法

会社のPCを引越ししたときに、やり方を忘れてしまったので備忘録として残しておきます。

Visual Studio でデバッグをしているとき、
F11 でステップイン実行していたら、 operator にステップインして

そこはもうわかってるから

ってなことになることはないですか?
ソースがどんどん開かれてウザくないですか?

そんなときに、NoStepInto です。

レジストリエディターで、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\VisualStudio\9.0\NativeDE\StepOver
※VS2008 の場合。64bit では HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\...
に、文字列を新規で作成します(名前は何でも良い)。そこに、
\scope:operator\oper:=NoStepInto
と記述することで、すべての operator オーバーロードにステップインしないようにできます。


その他の例を以下に書いておきます。
  • CString[A|W|T] のすべての関数、 operator へのステップインをしない。
    \scope:CString.*\:\:.*=NoStepInto
  • CString[A|W|T] のすべての関数へのステップインをしない。
    \scope:CString.*\:\:\funct:=NoStepInto
  • CString[A|W|T] のすべての operator へのステップインをしない。
    \scope:CString.*\oper:=NoStepInto
  • CString[A|W|T] の CompareNoCase だけステップインをしない。
    \scope:CString.*\:\:CompareNoCase=NoStepInto

/scope: はスコープにマッチ。
/funct: は関数にマッチ、
/oper: で operator にマッチするようです。
NoStepInto ではなく StepInto にするとステップインすることになります。

あと、デバッグ実行する度にレジストリが読み込まれるようなので、
レジストリを変更しても Visual Studio を立ち上げ直す必要はありません。
(最初知らずに何度も立ち上げ直してました。)



追記

コード例を追加。
void func(LPCTSTR lpszPath);

int main(int argc, const char* argv[]))
{
    CString strPath = "test";
    func(strPath);   // ここで、 operator LPCTSTR () にステップインしない
    return 0;
}



2011年11月6日日曜日

はじめました

ブログをはじめました。

初投稿ということで、簡単に自己紹介だけ。

ゲーム会社でプログラマーをしてます。と言っても、
ゲームプログラマーではなくツールプログラマー(システムプログラマー)をやってます。

以前は別の会社でゲームプログラマーをしてましたが、
訳あって今の仕事をしてます。
ツールとか下地作りとか好きだったので、これはこれで楽しいです。


このブログでは、ゆるーくプログラムのことを書いていきたいと思います。