ないっぽい。
ので、回避策。
INPUT_FILTER を使う
Doxygen のオプションに INPUT_FILTER というものがあり、これを利用して実現しました。Doxygen 設定
INPUT_FILTER タグでは、各入力ファイルをフィルタリングするのに使うプログラムを指定します。doxygen は、フィルタープログラムを起動するために、次のコマンドを (popen() を介して) 実行します。 <filter> <input-file> ここで、<filter> は、INPUT_FILTER タグの値です。 また、<input-file> は、入力ファイルの名前です。 doxygen は、その後、フィルタープログラムが標準出力に書き出した出力を使用します。
今回用意したフィルタープログラムは python で以下のように書きました。
import sys def main(): f = open(sys.argv[1]) n = 0 if f: for line in f: sys.stdout.write(line) if line.find("//=========================================================") != -1: n += 1; if n == 2: print('#include "iutest_config.hpp"') f.close() if __name__ == '__main__': main()
ファイルの先頭にある Doxygen コメントの直後に「必ずインクルードしたいファイル」のインクルードディレクティブを挿入しているだけです。
先頭のコメントを読み飛ばす方法は、もっと汎用性あるやり方にもできますが、今回は iutest でのみ使えればよかったので簡単に済ませました。
必ずインクルードができたことで…
iutest では iutest.hpp ヘッダーファイルをインクルードして使うことを想定しています。そのため、#include も端折れるところは端折ってます。
なので、include/*.hpp の別のファイルを"それだけで"インクルードしても、#include が足らずに使えなかったりします。
Doxygen はファイル個別に評価されるため、同様に #include が足りない状態で解析がされてしまいます。
そうするとマクロ定義がなかったりして、#if/#endif ブロックが有効にならずにドキュメント化されない、というのが問題になってました。
今回、「必ずインクルード」ができるようになったことで、このようなファイルの解析が期待通りにできるようになりました。
設定ファイルで指定できたら一番いいんですけどね。
今回は以上。
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